Ubuntuや他のLinux環境で2つ以上のテキストファイルを1つにまとめるには、cat
コマンドを使うのが最も簡単で基本的な方法である。cat
は "concatenate"(連結する)の略であり、ファイルの連結や内容の表示に広く使われるコマンドだ。
1. ターミナルに内容を表示する
最も基本的な使い方は、複数のファイルの内容を順番にターミナル画面(標準出力)に表示することである。これにより、元のファイルには変更を加えず内容を確認できる。
cat file1.txt file2.txt
このコマンドは、file1.txt
の内容を表示した直後にfile2.txt
の内容を表示する。
2. 新しいファイルに結合する (>)
連結した結果を新しいファイルとして保存したい場合は、リダイレクション演算子>
を使う。
cat file1.txt file2.txt > new_file.txt
注意: new_file.txt
が既に存在する場合、ファイルの中身は上書きされるため注意が必要である。
3. 既存のファイルに追記する (>>)
既存のファイルの末尾に別のファイルの内容を追加(追記)するには、リダイレクション演算子>>
を使う。
cat file2.txt >> file1.txt
この操作により、file1.txt
の元の内容は消えず、その末尾にfile2.txt
の内容が追加される。
まとめ(コマンド早見表)
目的別のcat
コマンドの利用方法を以下にまとめる。
- 画面表示:
cat file1.txt file2.txt
2つのファイルの内容をターミナルに連続して表示する。 - 新規保存:
cat file1.txt file2.txt > combined.txt
combined.txt
という新しいファイルに結果を保存する。 - 追記保存:
cat extra.txt >> original.txt
original.txt
の末尾にextra.txt
の内容を追記する。